〒243-0035 神奈川県厚木市愛甲1-4-3 安田屋ビル2階
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歯周病について
歯周病とは、どんな病気
ほとんどの大人がかかっている歯周病
35歳〜44歳の人ではおよそ85%、45歳〜54歳では90%の人が、歯周病にかかっています。つまり、ほとんどの大人が程度の差はあっても、歯周病にかかっているといっても過言ではありません。(厚生労働省歯科疾患実態調査1999年より)
歯周病は、歯を失う大きな原因のひとつです
歯を失う原因の第1位は虫歯ですが、歯周病もムシ歯の次に歯を失う大きな原因になっています。特に40歳あたりからは、歯周病の比率が高くなっています。
歯周病は、歯を支える周りの組織に起こる病気です
歯の周りには、歯を支える組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)があります。歯周病は、これらの組織が細菌に感染して起こります。また、歯の周りだけでなく全身的な要因・病気も原因となります。たとえば糖尿病の患者さんには、かなり重度の歯周病患者が多いのですが、糖尿病が悪化すると、歯周病も悪化するという関係が見られます。
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歯周病の症状
こんなことに思い当たりませんか
歯を磨くときやリンゴを食べたとき、歯ぐきから出血することがある
口臭があり、親しい人から口が臭いと言われたことがある
朝起きたとき、口が粘ついたり、妙な味がする
冷たい水を飲むと、ムシ歯もないのに歯や歯ぐきがしみて痛い
歯ぐきが赤くはれたり、痛むことがある
歯ぐきからウミが出ることがある
歯がグラグラと動く感じがする
歯ぐきがむずがゆい感じがする
歯と歯の間に、よく食べ物がはさまる
鏡で見ると、前よりも歯が長くなったように感じる
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歯周病の進みぐあい
健康な歯肉には、ステップリング(みかんの皮の表面の小さなくぼみのような状態)がみられ、サンゴ色、またはピンク色でひきしまって弾力性があります。 歯周病の原因は、ねばねばした細菌の集まりが歯垢(プラーク)です。その細菌が少しずつ死滅して、それに唾液成分の無機質が沈着し、石灰化して歯石(しせき)になります。
歯肉炎
歯のつけ根の表面に、歯垢(プラーク)がたまり、歯の周囲や歯と歯の間の歯肉に炎症が起こります。ブラッシングした時や、固いものを食べると、出血することがあります。これくらいではまだ痛みもあまりありません。
歯周炎
歯垢が歯石になり、歯石は大きくなって、歯根膜が溶け歯肉溝のなかにも広がってきます。歯肉溝はだんだん深くなり、歯肉の弾力がなくなって、歯周ポケットと呼ばれる空間ができます。炎症も進み、歯槽骨の破壊も始まります。
重度歯周炎
症状が進むと歯周ポケットがさらに深くなり、歯槽骨がほとんど破壊され、歯がぐらつき歯の根も見えてきます。出血や口臭も強くなり常時ウミが出るようになります。その状態を一般に歯槽膿漏(しそうのうろう)といいます。
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歯周病の予防と治療
自分で行う歯周病予防
歯周病やムシ歯の原因は、歯垢です。この歯垢は、ていねいなブラッシングによって、大部分取り除くことができます。程度の軽い歯周病であれば、ブラッシングで治してしまうことも可能です。
ブラッシングの指導
歯科治療の最も基本になるのが、正しいブラッシングを患者さんに知ってもらうことです。
歯科医師による診断と治療方針により、歯科衛生士がブラッシングを指導します。
歯石除去をしてもらう
自分で歯石を取り除くことはできません。そこで、歯科医院で定期的に歯石を取り除きます。また歯の表面をなめらかにして歯垢をつきにくくします。
歯周病が進んでしまったとき
抗生物質を歯周ポケットに入れて、殺菌する方法や、さらに症状が進んでしまったときには、手術が必要な場合もあります。
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歯周病を悪化させない生活習慣病の改善
ブラッシングが歯周病予防の第一条件ですが、それ以外にも、気をつけてほしいことがたくさんあります。
糖分(砂糖)をとり過ぎない
大人だけでなく、子どもにも歯周病が多く見られます。子どもは、特に砂糖が多く含まれているお菓子や清涼飲料水などをとり過ぎる傾向があります。これは、ムシ歯にもよくありません。
柔らかものばかり食べない
柔らかい食べ物はカスが歯につき、歯垢が形成されやすくなります。歯ごたえのあるものや、食物繊維の多く含まれたものをしっかりかんで食べましょう。
両側の歯でかむ
片側の歯ばかりでかんでいると、かんでいる側の歯は汚れが自然に落ちますが、あまりかまない側の歯には、歯垢がたまりやすくなります。意識して両側の歯でかみましょう。
たばこは吸わない
たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、歯周病にかかりやすくなっています。これはニコチンなどの作用によって、血液の流れが悪くなり、細菌と戦う働きが弱くなるからです。
つまようじの使い方に注意する
つまようじは、歯と歯の間につまった食べ物のカスをとるのに効果的ですが、歯ぐきを傷つけたり、かえって食べ物を押し込んでしまうこともありますので注意しましょう。つまようじ以外にも、歯間ブラシやデンタルフロスなどを効果的に使いましょう。
口で呼吸をしない
口で呼吸をすると、口のなかが乾燥しやすくなります。すると細菌に感染し、炎症を起こしやすくなります。耳鼻咽喉の病気のある人は、治療の必要がありますが、口呼吸のくせのある人は、そのくせを直すように心がけましょう。
ストレスをためない
ストレスは、歯ぎしりのもとになり、歯ぎしりは歯周病を悪化させます。また反対に、歯周病が歯ぎしりのもとにもなります。歯ぎしりは自分では気がつかないものです。家族で注意をはらうなどしましょう。
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