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ムシ歯についての知識
 ムシ歯で穴があくと、放っておいて自然になおることはありません。歯髄が感染し、根の先に化膿性の炎症ができ膿がたまってくると、歯肉の方まではれてくることがあります。やがて歯根膜炎、歯槽骨炎、顎骨炎と炎症は広範囲に拡がってゆきます。
ムシ歯は早く見つけて早くなおすことが大切です。健康な人でもぜひ年に1、2回定期検診を受けることをおすすめいたします。
    各項目をクリックするかスクロールしてお読みください
  1. ムシ歯と歯の構造
  2. ムシ歯ができるわけ
  3. C1 ムシ歯の進みぐあい第1度
  4. C2 ムシ歯の進みぐあい第2度
  5. C3 ムシ歯の進みぐあい第3度
  6. C4 ムシ歯の進みぐあい第4度
ムシ歯と歯の構造
  • ムシ歯とは何でしょう?
  •  口の中の病気で一番多いのは、「ムシ歯」と「歯周病」という2つの病気です。ムシ歯は歯そのものが破壊される病気です。 歯周病は歯をしっかりと支えている組織(歯槽骨、歯根膜、歯肉)がダメージを受ける病気をいいます。

  • 歯の構造
  •  口をあけた時に見える部分を歯冠部といいますが、どの歯もその1.5〜2倍くらいの長さの根(歯根)がしっかりと歯槽骨の中に植わっていて歯を 支えています。 1本の歯は、歯冠から歯根まで大部分は象牙質でできています。象牙質の中には歯髄腔という部屋があってその中に神経や血管がいっしょになっ た歯髄という組織が入っています。 歯髄は一般的に神経とよばれるものです。 そしてこの象牙質を保護するように歯根の方にはセメント質、歯冠部の方にはエナメル質といった組織がこれをおおっています。このエナメル質 は非常に硬い組織ですが、この硬い組織がとかされて穴があいてムシ歯になるのです。

歯の構造の図
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ムシ歯ができるわけ
  • どうしてムシ歯になるのでしょう?
  •  口の中には無数の細菌がいますが、その中の1つにストレプトコッカス・ミュータンスとよばれる菌があります。 この菌は食べ物の糖分からデキストランという物質をつくります。これはベトベトして歯の表面にくっつく性質があります。 べトベトした歯の表面にいろいろな細菌が入りこんで、そこで繁殖したのが歯垢(プラーク)です。
     この歯垢の中の細菌は食べ物の糖分を分解して酸を出し、エナメル質をとかしていきます。歯垢がつきやすい所は臼歯部のかみあう所(咬合面)の溝の中,歯と歯がが隣り合っている面(隣接面)、それから歯と歯肉の境目(歯頸部)というようにだいたいきまっています。
     口の中の細菌は私たちの食べ物のうち、甘い食ぺ物を食べて酸を作り出します。 一匹の細菌が作り出す酸は微量ですが、何億もの細菌が作り出す酸は歯のエナメル質をもとかしてしまうのです。
     歯のエナメル質は大部分がカルシウムとリンからできていて、酸に対する抵抗力が弱いので、このような酸にくり返しさらされるとついに穴があいてしまいます。 いったんあいたエナメル質の穴は自然にふさがることかないので、この穴がだんだん大きくなってゆくのです。

歯垢のたまりやすい場所の図
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C1 ムシ歯の進みぐあい第1度
  • 痛みはないがムシ歯のはじまり
  •  ムシ歯もはじめのうちは痛みは感じません。この段階では検診などではじめて発見されることが多いものです。
     ムシ歯の第1度というのは,エナメル質に限局した小さなムシ歯をいうのです。
     ムシ歯があるとわかったら,歯科医師に削って何かつめて(充填)もらわなければなりません。
     歯科医師はムシ歯の部分を除去し、さらにその周囲も少し大きめに削ります。 つめたものの脱落の予防と、再びムシ歯にならないよう予防するためです。 つめるものには金属や合成樹脂などがあります。いずれも時問の経過とともに硬化しますので、普通の歯と変わらずにかむことができます。

C1状態と治療の図
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C2 ムシ歯の進みぐあい第2度
  • ムシ歯は大きく広がり、歯がしみる
  •  初期のムシ歯を放っておくと薄いエナメル質はまもなく壊されて、その下の象牙質がおかされてきます。こうなると、冷たい水や空気に触れたり、甘い物、すっぱい物を食べたりするとその瞬間だけ一時的にしみるようになります。
     金属や合成樹脂をつめるだけで処置は終わりますが、おかされた部分が大きい場合はインレーといってその部分の型をとり、金属で鋳造体を作り、つめるようになります。
     ムシ歯は象牙質まで進むと急に大きく広がります。ムシ歯の治療は、悪くなった部分を徹底的に取り除いてから金属などをつめないと後で再び痛くなることがあるので、表面が小さなムシ歯でも、削ってつめるとなると思ったよりも大きなものをつめることになります。

C2状態と治療の図
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C3 ムシ歯の進みぐあい第3度
  • 歯がズキズキ痛む、神経も抜かないといけなくなる
  •  ムシ歯が進んで大きな穴があきますと、そこへ食片がたまりやすくなり、細菌もその穴の中で繁殖します。歯の欠損も大きくなりボロボロになってしまいます。さらに細菌が象牙質を通過し、歯髄に炎症を起こすとズキズキ痛み出し、いてもたってもいられなくなります。歯髄は硬い歯の中にあるので、炎症によってふくれた歯髄の圧力が中の神経を圧迫し、独特な痛みを感じさせるのです。こうなりますと歯髄腔を大きくあけて歯髄を取らなければなりません。これを抜髄といいます。神経がまだ生きている時には注射で麻酔をして歯髄を全部取り出し、そのあとに消毒します。
    歯髄を取ると痛みはなくなりますが、これでなおったわけではありません。歯科医師はこれらの処置の後、根管(根の細い管)の中をきれいにして、最終的には、再び細菌や食ベカスなどが中に入らないように充填剤をつめ、その上にセメントをつめて根の治療が終わります。そして上から型をとってインレー、冠などで補綴して再びその歯が使えるようにします。

C3状態と治療の図
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C4 ムシ歯の進みぐあい第4度
  • やがて抜かねぱならなくなる
  •  さらにムシ歯を放っておくと歯髄は腐ってしまいます。そのため痛みは一時的になくなります。それでもなお放っておくと崩壊はますます大きくなって、ついには根だけになってしまいます。
    歯根を治療して、その上に補綴物(金属冠や継続歯)をかぶせても十分に耐えられる場合には治療をしますが、だめな場合は歯を抜くことになります。ムシ歯の3度、4度では、歯はそれほど崩壊していなくとも根の先の病気がひどくて抜かなければならないことも少なくありません。
    抜いた後には入れ歯やブリッジなどで補綴して咬合を回復することになります。

C4状態と治療の図
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